2024-10-02 配信
郡山市の高齢者施設で結核の集団感染(福島)
郡山市の高齢者施設で結核の集団感染が明らかに。市の保健所が緊急の会見を開きました。
郡山市保健所の郡司真理子所長は「患者2名は同一高齢者施設関係者と判明し、患者、家族、施設利用者、職員に接触者健康診断を実施し、先発患者2名のほかに、発病者2名、感染者30名を確認しました。以上により、結核の集団感染事例に該当すると判断し、令和6年10月1日に厚生労働省に報告いたしました。」と発表しました。
結核に集団感染したのは、郡山市に住む34人で、このうち4人はせきやたんなどの症状が出るなど発病しているということです。
郡山市保健所によりますと、8月7日に、市内の60代の男性と女性が医療機関を受診し、結核への感染が確認されました。
この2人は、市内の同じ高齢者施設の関係者で、保健所が施設の利用者や職員、その家族を調べたところ、新たに32人が集団感染していることが分かったということです。
一方、集団感染とは別に、郡山市内の医療機関で勤務する60代の男性も感染が確認され、発病しました。
郡山市保健所は、この医療機関に訪れた市内外の約2700人について、順次、検査を進めるということです。
すでに対象者には通知が出されていて、郡山市保健所は、「感染した人に十分な免疫力があれば、発病には至らない。免疫力が低下したり、体力が落ちた時に発病することもあるが、一生発病しない人もいる」と説明した上で、2週間以上長引くせきの症状があれば、医療機関の受診を呼び掛けています。