福島県 路線価に二極化の波 駅前再開発で上昇 会津若松は下落
2026/7/1 19:561日、相続税などを算出する際の基準となる路線価が発表されました。
福島県内で最も高いあの町の価格は?一方、唯一下がってしまったあの町は?
最も高かったのは郡山市駅前1丁目
2026年の福島県内の路線価が発表され、最も高かったのは郡山市駅前1丁目の「34万円」でした。
前年から3%上昇し、10年前の27万5千円と比べると約24%の上昇。
郡山市駅前1丁目は32年連続で県内1位を維持しています。
駅から徒歩5分のエリアでは、マンション開発が進んでおり、今年の年末には新たなマンションが完成予定です。
新幹線や高速道路が交差する交通の要衝であり、駅周辺の再開発も進行中。
こうした背景により、4年連続で路線価が上昇しています。
上昇率トップは「いわき市平三町目」駅前大通り
上昇率で県内トップとなったのは、いわき市平三町目の「いわき駅前大通り」。
駅南口周辺ではタワーマンションや商業施設の整備が進み、中心市街地の再開発がここ数年で活発化しています。
地元の人からは「新しい風が入り、昔とは違う」「使いやすくなり、来て楽しい街になった」といった声が聞かれました。
ただし、前年の上昇率6.9%に比べると、今年は上げ幅が縮小。
駅南口の再開発事業が2025年までに完了したことで、価格の上昇が落ち着いたとみられます。
一方で下落が続く会津若松市神明通り
県内主要10地点のうち、唯一路線価が下落したのが会津若松市神明通り。
5万3千円となり、前年から1.9%下落しました。
かつては賑わいを見せていたこのエリアも、中心市街地の空洞化が進み、路線価の下落が続いています。
それでも、若い世代を呼び込もうと、2025年にはシェアキッチンやレンタルスペースを備えた「SHAREBASE Aizu」など新しい施設もオープン。
店舗を持たない事業者や学生によるイベント開催など、地域活性化の動きも見られます。
不動産鑑定士は「下落幅は徐々に縮小しており、底値が近いのではないか」と分析。今後は下げ止まりの可能性も示唆されています。
県内で広がる「二極化」 人口減少と移住増加
県内では、地価が上がる地域と下がる地域の差が広がる「二極化」が進んでいます。
不動産鑑定士は「人口や世帯数の減少、高齢化が進む地域では地価下落が続き、二極化がより強まる」と指摘しています。
一方、県外からの移住者数は2025年度に初めて4,000人を超え、過去最多を記録。
その半数は首都圏からの移住者で、相双地区が最も多くなっています。
県は引き続き移住相談会や移住コーディネーターの配置など、移住促進策を進めていく方針です。
福島県内の路線価は、再開発や移住の動きとともに、今後も地域ごとの格差が広がることが予想されます。
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