“家電激戦区”なぜ池袋? ヨドバシカメラ新店舗 ビック・ヤマダも…各社の狙いは
2026/6/30 18:49ビックカメラにヤマダ。家電の激戦区、東京・池袋に30日にオープンしたのがヨドバシカメラです。なぜ池袋なのか、各社の狙いを解説します。
■家電の激戦区 なぜ池袋?
注目の施設とあって、早速この人出です。30日、東京・池袋にオープンしたのは家電量販店「ヨドバシカメラ」の新たな店舗。
客 「洗濯機を買いに来ました。オープンで安くなるかと期待して。(自宅から)割と近いので便利になる」 「店の大きさがすごく広くて、とにかく(商品を)選びきれないくらい大きい」
意外にも、池袋初出店となったヨドバシカメラ。売り場があるのは、JR池袋駅直結で池袋の顔として親しまれてきた西武池袋本店の中です。
およそ3年前にヨドバシホールディングスが西武池袋本店の土地や建物を取得し、改装を進めてきました。
ヨドバシカメラ 藤沢昭和会長 「池袋の活気のため、ヨドバシカメラがしっかり頑張って貢献できればいい」
実は今、池袋が“家電の街”として脚光を浴びています。
ヨドバシカメラのすぐそばには、池袋を創業の地とし駅周辺に複数の店舗がある「ビックカメラ」、そして業界最大手の「ヤマダデンキ」も旗艦店を構えています。3つの大手家電量販店がひしめく、まさに“激戦区”なんです。
ビックカメラとヤマダデンキは去年の秋にリニューアルオープンしたばかり。つい先日からセールを展開し、ヨドバシカメラを迎え撃つ格好ですが…、それぞれがどう競合他社に対抗するのでしょうか。
経済部 石橋侑子記者 「各社はただ家電を売っているだけではなく、それぞれ違った特徴で勝負している」
まずは、30日にオープンした「ヨドバシカメラ マルチメディア池袋」。特徴は何といっても“関東最大級”をうたう売り場の広さです。家電フロアが地下1階から地上5階までを占め、面積はおよそ3万3000平方メートル、サッカー場4.6面分に及びます。
その広さから品ぞろえも豊富で、百貨店の客を意識して高級家電も充実させているそうです。さらに、売り場の広さを生かした「体験コーナー」も強みの一つ。
続いて「ビックカメラ」。アニメのグッズを充実させた売り場を新設したり、需要が高まっているという中古のデジタルカメラの品ぞろえを拡充させたり、美容・健康家電コーナーを設けたりと幅広い層の取り込みを狙っています。
ビックカメラ池袋本店 横井孝典店長 「あまり“周り”を気にせず、ビックカメラとしてやっていくべきスタイルだったり、客の満足度を上げるために、店が何をできるのか、良い売り場を作れるように準備をしていきたい」
「ヤマダデンキLABI池袋本店」はどうでしょうか。キャッチコピーは「くらしまるごと」。家電の品ぞろえの豊富さに加え、傘下の大塚家具とタッグを組み、家具も取りそろえることでショールームを訪れているような買い物体験ができるといいます。
三者三様の戦い方を見せる、大手家電量販店。
それにしても、“電化製品の激戦区”として真っ先に思い浮かぶ街が「秋葉原」です。古くから多くの家電量販店がひしめき合い、しのぎを削ってきました。
ではなぜ今、その舞台が池袋に移っているのでしょうか。何といっても、家電量販店各社が目を付けているのは「立地」です。
経済部 石橋侑子記者 「池袋は、8路線が乗り入れる首都圏の西のハブ駅です。東京23区だけでなく、埼玉方面など360度全方面からが様々な人が訪れる土地なので、家電量販店としては多くの集客を見込める魅力的な立地といえる」
加えて“家電激戦区”になることが各社にメリットをもたらす側面もあるそうです。
経済部 石橋侑子記者 「今、家電などはインターネットで買える時代なので、家電量販店が協力して業界を盛り上げる必要があるとも言われている。SMBC日興証券の松尾賢弥シニアアナリストは『ヨドバシの出店は他社にとっては脅威だが、各社が“家電の街”として盛り上げることで、池袋が“第二の秋葉原”になる期待も』と分析している。相乗効果で違う強みを持った各社が、競合しすぎず盛り上げていく可能性」
30日、ヨドバシカメラの新たな店舗がオープンしました。
客 「駅から近いと歩いて来られたりするのですごく良い。地下直結なのでありがたい」
ヨドバシカメラ マルチメディア池袋 池島政広店長 「競合他社さんもおられますけれども、来ていただいたお客様が楽しんで喜んでいただく、そしてまた来ていただくことを頭において作った店でございます」
池袋には他にもビックカメラ、ヤマダデンキなどがあり家電激戦区となっています。一方で、この競争が池袋から離れた土地に住む人たちにも恩恵をもたらす可能性があるといいます。
経済部 石橋侑子記者 「実店舗はネットに比べ、商品数に限りがあることがネックだが、池袋のように近場に家電量販店が集結することで、消費者にとっては一度に見られる商品数も増えるため、実店舗の“品ぞろえ”という弱点もカバーすることができる。池袋が成功すれば、他の街にも“品ぞろえの充実した実店舗”ができる。そうすれば、消費者が手軽に商品を試して、納得感を持って購入できる場所が増えるメリット」
ちなみに…。
ノジマHPから 「池袋には実は“ノジマ”もありますよ!」
池袋には西口に家電量販店大手の「ノジマ」も店舗を構えていて、「他店徹底対抗セール」を開催しています。





