2021-08-06
地方局ではアナウンサーも取材に行き、自分で原稿を書きます。
4月に初めて行った取材の原稿は酷いものでした。
まとまりがない文章で、表現も回りくどい。
慣れない作業に時間もかかり、どんどん放送の時間が迫ってきてしまう。
焦りで心臓はバクバク。
そうしてどうにか出稿した原稿は、デスクによって素早く丁寧に添削されてオンエアされました。
先輩アナウンサーの声で届くのは、分かりやすく無駄のない文章。
私が書いた文章はほとんど残っていません。
普段見ていたはずのニュースなのに、こんなにも原稿を書けないのかと、とても悔しかったことを覚えています。
九州にいる両親からの電話で「仕事どう?」と聞かれれば、「毎日悔しい!」と答えています。
しかし、そう話す私の声は「生き生きとしている」と言われました。
今でも思うように原稿を書くことができませんが、自分で書いて自分で読める「地に足ついたアナウンサー」となれるよう、日々精進していきます。