2023-09-27
去年から県警察本部を担当しています。
夕暮れが早くなるこの時期は秋の全国交通安全運動が行われ、警察は反射材や自転車のヘルメット着用などを呼びかけています。
取材でさまざまな事故現場に行きますが、印象に残っている事故があります。
夜間に発生したバイクと乗用車の衝突事故で、通報から1時間ほど経っても車両は動かされずに残っていました。よく見ると、バイクは運転手もろとも乗用車の下敷きになったまま。慎重に車を持ち上げて「もう少しだ、がんばれ」とバイクの運転手に声をかける救急隊。
現場にサンダルで走ってくる運転手の母親。運転手はその後搬送され、命に別状はなかったということです。
事故は大きく報道されませんでしたが、裏には必死に命を救う人がいること、その人が亡くなったら悲しむ人がいることを思い知らされました。
県内では今年、すでに40人以上が交通事故で死亡しています。
事故が増えるこの時期に、防止のために何ができるか考えたいと思います。