2023-06-28
気づけば記者になって1年余り。一つひとつ思い出すと長かったようにも感じます。
先日、ある大学で講義を行いました。1年半ほど前まで講義を聴く側だった私が学生の前に立って話すなんて、と不思議な気持ちでした。
講義内容は記者の仕事について。
ある学生が人命優先という理念と取材活動を両立できない時があるのでは、と質問をくれました。
この疑問については、私もずっと考え続けていました。誰のために、何のためにやっているのかわからなくなり、自分の行動に罪悪感を抱くこともあります。
でも、目の前の直接的な支援にはならないかもしれないけど、ほんの少し長い目で見ると、伝えることが必ず誰かの役に立っていると私は信じています。
まだまだ未熟な私の葛藤とともに質問に答えましたが、講義後の「ニュースは必死になって記事を書いている記者がいるからこそ成り立つもの」という学生の言葉に救われた気がします。
初心を忘れず、記者という仕事に誇りを持って伝え続けます。