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2023-03-08
気象の変化を感じ 表現力を磨く~松下誠寿(気象予報士)
3月2日に「花の兄」が開花しました。
「花の兄」とは、春に他の花にさきがけて咲く梅のことです。
梅などの植物は、わずかな気象や気候の変化で開花日が早くなったり遅くなったりします。
そして私も植物のように、気象の変化に敏感であろうと心がけています。
天気予報は、どの番組もほとんど同じだと思いませんか? 当たる時はみんな当たり、外れるときはみんな外れるケースが増えています。スーパーコンピュータなどを利用することで、予報精度が高くなっているからです。
気象予報士に求められることは表現力です。
「薄雲が広がる晴れ」「傘をさす手が冷たくなる雨」。晴れや雨にも色々あり、視聴者があすの自分を想像できるような表現を考えています。
表現力を磨くために、温度計や湿度計を持って外出します。気象や気候の変化を観測し、体感と比較することで言葉を増やしています。
梅が開花し、私が福島に来て3度目の春。
これからも自然豊かな福島で伝わりやすい表現を心がけていきます。