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2024-04-23 19:22:20 配信

「スマホ2台持ち」15~19歳の女性2割 17時間使用も…専門家が懸念“スマホ老眼”とは

 今、若い世代を中心にスマートフォンの「2台持ち」が増えています。街で聞いてみると、一日17時間使っているという人もいました。

■「スマホ2台持ち」 何に使う?

 若い世代を中心に今増えているのがスマートフォンの「2台持ち」です。

大学1年の人
「2台。家で1台。持ち歩く用で1台」
「元々iPhone(アイフォーン)2台持ち。今も母の古いiPhoneをもらって実質2台持ち」

 NTTドコモの研究所が先週、発表した最新の調査ではスマホを2台以上、所有している割合は全体の11.4%です。

 15歳から19歳の女性では20%に及んでいます。なぜスマホを2台持っているのでしょうか。

大学1年の人
「家のスマホはYouTube、TVerなど娯楽。持ち歩き用は連絡手段」

 持ち歩き用と自宅用、2台のスマホを持つ看護師の女性は。

20代後半 看護師
「持ち歩き用はSNSや通話。自宅用はデータ保存」

 スマホを2台持つ人が増えている背景には「格安スマホの台頭」があると専門家は指摘します。

ICT総研 アナリスト 齊藤詩門さん
「格安スマホの選択肢が増えたのが大きい。メインのスマホは番号を残したまま格安スマホも併用することで総額が安くなる傾向」

■街で聞いたスマホ利用時間は?

 ただ、懸念されているのが「スマホの長時間利用」です。

40代の人
「仕事終わって家に帰ってずっと見ている。(スマホが)なければ生きていけない」

 一日の利用時間の調査では平均4時間以上使う人が20代と30代で半数近くにも及んでいます。全体でも32%です。

■一日17時間 スマホで何してる?

大学生の人
「きょう13回(スマホを)開いている。ずっと見ている」
「ちょっと待って。これやばいかも」

 スマートフォンの利用時間が一日に14時間。さらに、大学生の友人は…。

大学生の人
「17時間普通に触っている」
「え?」

 一日の7割を超える17時間20分もスマホを利用。一体、何に使っているのでしょうか。

大学生の人
「YouTubeを垂れ流して恥ずかしいくらいに。メイクの時、ご飯を食べている時、一人暮らしなので。家にいる時はBGMみたいな感じで流している」
「肌身離さず(スマホを)持っている。大学の授業で語呂の覚え方がYouTubeによく載っているので、そういうのを見ながら勉強してちょっと休憩してYouTube見て。最近、目がしばしばするようになってきてスマホの見過ぎだろうと思う」

■一日20時間 スマホで何してる?

 10代の女性はなんと…。

10代の人
「20時間見てる」
「(Q.何を見ている?)分からない。TikTokやYouTubeが多い。アイドルの勉強したり、自分たちの動画を見たり。後はゲームの動画を見たり」

 スマートフォンやタブレットが普及するなか、視力の低下を心配する人たちも増えています。

 文部科学省の去年の調査では、視力が1.0を下回る割合は小学校で約37.8%。中学校で約61.2%、高校で約71.5%と、いずれも過去最高に。

 文部科学省や専門家は、スマートフォンなどの利用時間の増加が要因の一つとみています。

■“スマホ老眼”とは 若い人も注意

 こうしたなか、近視とは違う症状を懸念する医師も。

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長
「最近は『スマホ老眼』と分かりやすく呼んでいる。原因はスマホだけではない。スマホ以外の原因によっても眼精疲労は起こる。目の調節力が落ちることによって、ある程度、年齢の上がった老眼の人みたいな症状を若い人が起こしてしまう。目にはピントを合わせている筋肉『調節筋』がある。ずっと長い時間、連続して同じ場所にピントを合わせていると、調節する力が下がってしまう。5メートル以内で動かないものを見続けると発生しやすくなる」

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