台風25号の爪痕深く 水引くも復旧難航 堤防決壊の千葉・印旛沼周辺地域
2026/9/27 11:58台風25号の大雨で堤防が決壊した千葉県の印旛沼。水が引き始めた地域では深刻な被害が明らかになっています。一部では今も停電や断水が解消されず、復旧作業が続いています。
■貸しボート店 損害は50万円以上
堤防が3カ所決壊した千葉県の印旛沼。周辺地域の広範囲が水につかりました。
堤防が決壊してから4日。ようやく水が引いた地域で、片付けに追われている人がいました。
佐倉市でボートの貸し出しを行っている男性は、岸辺に流れ着いた大量の植物の処理をしていました。男性によりますと、一番心配なのはその処分方法だといいます。
貸しボート店 川又圭史代表 「これ焼却処分を基本的に、民間でやらなきゃいけないんです。本来ここに流れてくる事業ごみの扱いで、行政は一応相談はするんですけど、これは民間で処分してくれって。それはちょっと無理がありません?」
本来であれば書き入れ時ですが、事業再開のめどは立っていません。損害は50万円以上に上るといいます。
先月から度重なる大雨に川又代表はこう話します。
「もうこの1カ月で3回目じゃないですか。 本当に今は、いい加減にしろやっていうのが一番」
■直売所 店の設備も全滅
地元でとれたコメや野菜などを取り扱う成田市の直売所は、26日になってようやく、中に入れるようになりました。責任者はこう話します。
「これ全部あした外に出して…。すごいでしょ、臭いが」 「これは経験したことのない臭いですよ」 「こことここに扉があったんだけど」 「(Q.どこか行っちゃったんですか?)どこ行ったんだ?この下にある」
入り口の扉は壊れ、泥まみれのまま部屋の中央に倒れていました。
店の設備も全滅です。1台300万円を超えるレジをはじめ、8台の冷蔵庫と2台のエアコンが故障。外にある倉庫もガラスが割れ、物が散乱。目の前の歩道は、アスファルトが剥がれてなくなっていました。
■被災者に無料の入浴支援
現在も、まだライフラインが復旧していない場所もあります。
市原市では、東京電力パワーグリッドによると、27日午前4時時点で県内最多のおよそ2090軒で停電が続いています。また、千葉県によると、26日午後6時半時点で335戸が断水しています。
市内の温泉施設では、先月の千葉豪雨以来、被災した人を対象に無料の入浴支援を行っています。
湯舞音 市原ちはら台店 マネージャー 西村優矢さん 「より多くの方にお風呂に入ってもらって、少しでも(水害を)忘れてもらう。ゆったりとくつろいで過ごしていただきたいという気持ちがやっぱり強いところですね」
■無料入浴支援来月18日まで
入浴支援の利用者は一日平均およそ150人。シルバーウィーク中には500人を受け入れることもありました。
父 「すごく温泉が気持ちよくて、助かってます」 息子(小6) 「とってもお湯がよくて、気持ちよかったです」
車で5分ほどの場所から訪れたという家族は…。
父 「夜の7時半くらいから翌日の夜の9時ぐらいまで丸1日停電しちゃって、初めて電気のない生活を丸1日ちょっと過ごした」 「(Q.その日のお風呂は?)ここに来ました」 息子(小5) 「お風呂に入れるだけでうれしいので、ありがたいです」
この無料入浴支援、当初は1週間程度で終了する予定でしたが、度重なる大雨を受け、来月18日まで延長することにしました。
そうしたなか、台風26号が発達しながら沖縄に接近。今週、本州に近づく可能性も出てきました。
(2026年9月27日放送分より)





