2020-09-17
「なんでテレビ局志望したの?」。
友人からそう聞かれた時は「なんとなく」と適当に答えましたが、実は理由があります。
中学校の卒業式が終わった約2時間後に東日本大震災が発生。
郡山市の私の実家は揺れが激しかったものの、一時的な断水や停電が起きただけで、大災害という認識はありませんでした。
しかし、その後テレビで見た映像は、想像を絶するものでした。
避難を呼びかけるアナウンサー、津波、原発。自分の県で起きているとは思えず、それまでの認識が改まりました。
ただ、もしテレビがなければ、当時の私の震災の認識は、軽いままだったかもしれません。
映像の力を知り、志望したテレビ局記者の仕事も3年目に。
当時は画面の向こう側だった被災地や被災された方を取材させていただくことも増えてきました。
当時の出来事やその人の思いを丁寧に正確に言葉にし、当事者にも視聴者にも寄り添ったニュースを届ける。
その役割の重さを一つひとつかみしめる毎日です。