【フィジカルAI開発競争が加速】産学が挑む“創薬と再生医療”ニッポンの勝ち筋は?

2026/9/20 22:33
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AIとロボットを融合させ、現実世界で自律的に動く「フィジカルAI」の開発競争が世界で加速している。米国や中国が巨額の資金を投じる中、日本も成長戦略に位置づけ、医療や創薬への活用に期待を寄せている。その最前線の一つが、4月に開所した東京科学大学の「ロボット未来創造センター」。副センター長の神田元紀氏(39)らは、AIが実験方法を考え、汎用ヒト型ロボット「まほろ」が自動的に実験を行う研究を進めている。薬剤の量や手順、時間など膨大な組み合わせを試し、結果をAIが評価して次の実験に反映する。

特に期待されているのが、iPS細胞を使った再生医療への応用。2014年に世界で初めて患者本人のiPS細胞から作った網膜細胞を移植する手術を実現した高橋政代氏は、細胞を安定して大量に作ることが課題だと指摘する。ロボットを導入することで作業を数値化し、品質を安定させることができれば、将来的な治療費の低下にもつながる可能性があるという。

一方、中国ではヒト型ロボットの開発が急速に進み、研究者からは日本との差を懸念する声も上がる。神田氏は、日本が大規模な研究拠点を持たなければ、将来、実験環境を米中に依存しかねないと指摘する。企業も動き始めた。アステラス製薬と安川電機は合弁会社「セラファ・バイオサイエンス」を設立。産業用ロボットとiPS細胞という日本の強みを組み合わせ、再生医療の社会実装を目指している。

★ゲスト: 中山敬一(東京科学大学・ロボット未来創造センター長) ★アンカー: 末延吉正(ジャーナリスト/元テレビ朝日政治部長)

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