新聞記者を一旦離れ、テレビ局の記者として働き始めて早２年が経とうとしています。

カメラマンとのチームでの取材、映像でニュースを伝えること－－。新聞との違いに戸惑いを感じることは、ほとんどなくなりました。ただ、難しさを感じることはあります。

そのひとつが視聴率との向き合い方です。

毎分視聴率というデータがあります。文字通り番組の１分ごとの視聴率が分かるため、視聴者がどのタイミングでチャンネルを変えたのかが一目瞭然です。

もちろん視聴率を取るために報道している訳ではありませんが、やはり多くの人に関心を持って見ていただければうれしいですし、その逆は落ち込みます。

報道に視聴率の論理を持ち込むべきなのかと、考えてしまうことは今でもあります。

それでも視聴率と向き合い、例えば報道特集であれば、テーマ、構成、内容などについて毎回反省して、いかに興味を持って見ていただくかを考え続けています。

それが一人でも多くの方に情報を届けるための努力だと思うからです。