2022年。まもなく北京五輪が開催されます。冬季五輪で思い出すのがフリースタイルスキー・モーグルで５度の五輪出場を果たした上村愛子さんです。現役時代、定期的に猪苗代町で合宿していて、幾度か取材させて頂きました。

「上村さんにとってモーグルとは？」。私の質問に対する上村さんの返答をよく思い出します。「モーグル...今は嫌いですね。でも大好きは多くの大嫌いを経験して実感するものですから」。現役時代は何度も壁にぶち当たり、「モーグルが嫌い」と感じる事もあった上村さん。それでも競技と向き合っていると、「心の底からスキーを愛せるようになる」と話していました。

数多くの「嫌い」が「好き」を深めてくれる。これは仕事や自分自身にも置き換えられる言葉かもしれません。今年も壁に直面し、仕事や自分自身に嫌気がさす事もあるでしょう。しかし「嫌い」の先に「好き」があると信じて。心穏やかに日々を過ごしていきたいです。