入社して５カ月。あっと言う間に蜩の声が聞こえる季節になっていました。

様々な仕事に挑戦し、人生の中で一番濃密で、新たな学びを得られる毎日です。その学びの一つが「上手にやろう」という気持ちを捨て去ることです。

初めて担当した空手道場からの中継。失敗したくない、楽しさを届けたい、など様々な感情の中でリハーサルを迎えました。

しかし、緊張で余計な力が入った私に余裕は無く、臨機応変さが必要なのに、上手くやろうとすればするほど、自分を見失い、周りも見えなくなりました。

 オンエアまで残り３分を切った時、空手道場の男の子がある言葉をかけてくれました。

「テレビって楽しいね。ワクワクする」。

彼の言葉は、自分自身が楽しむこと、その温度感をそのまま言葉で伝えることが大切だということを気付かせてくれたのです。

アナウンサー１年目。「上手にやろう」ではなく、肩の力を抜いて、自分らしく「楽しくやろう」をモットーに多くのワクワクをシェアしていきたいと思います。