営業から記者に移って3年目。迷うことが増えました。

入社前からやりたかった仕事なのに、思い描いていたイメージと、日々向き合う仕事は大きく違います。

事件・事故の当事者らにつらい話を聞き出す事もしばしば。亡くなった方の写真を探して奔走することもあります。

その度、取材の方向性は正しいのか、自問自答しながら一軒一軒インターホンを鳴らしています。

事件や事故だけではありません。常磐線再開通の日、待ちわびた大熊町の方に密着させてもらいました。

放送時間の都合で、うかがった言葉すべてを電波に乗せることはできません。

電車が9年ぶりに大野駅に入ってきた瞬間の「おかえり」という思いや、再開通で地元に交流が再生する喜びを、どうすれば過不足なく伝えられるか。

逡巡しながら原稿を書きました。

迷うばかりの日々ですが、「記者の仕事に正解はない」ということは、迷わず言えそうです。