2025-12-02 17:26:52 配信
米国防長官の「全員殺害」命令を否定 「麻薬運搬船」の攻撃めぐり”戦争犯罪”の指摘
ホワイトハウスはアメリカ軍による「麻薬運搬船」への攻撃を巡り、ヘグセス国防長官が乗員全員の殺害を命令したという報道を否定しました。トランプ政権は麻薬の密輸がテロ行為にあたるとして、カリブ海などで「麻薬運搬船」とみなす船への攻撃を繰り返し、これまでに80人以上を殺害しています。
ワシントン・ポストは先月28日、アメリカ軍が9月2日にベネズエラから出航したとする麻薬運搬船を攻撃した際、最初の攻撃の後、2人の生存が確認されたものの、2回目の攻撃で殺害したと報じました。
ヘグセス国防長官が乗員全員の殺害を命令した結果だとしています。
国際人道法では負傷するなどして敵対行為をやめた戦闘員への殺傷を禁じています。
アメリカ レビット報道官
「ヘグセス長官による、そのような発言(乗員全員の殺害)を否定する。ただ、麻薬テロリストがアメリカに向けて違法薬物を密輸している場合、彼らを殺害する権利があることを明確にしている」
ホワイトハウスのレビット報道官は今月1日、アメリカ軍が「麻薬運搬船」への2回目の攻撃に踏み切ったことを認めましたが、ヘグセス長官が全員の殺害を命じたとする報道を否定し、攻撃を判断したのはヘグセス長官の承認を得た特殊作戦部隊の司令官だったと述べました。
レビット報道官はアメリカへの脅威を排除するために司令官が権限と法律の範囲内で攻撃命令を出したと強調しましたが、最初の攻撃後、生存者がいたかどうかは明らかにしませんでした。
アメリカ議会では2回目の攻撃が国際人道法に違反する「戦争犯罪」にあたるとの指摘も出ていて、調査に乗り出す動きが出ています。
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