2025-11-14 09:16:22 配信

パリ同時テロから10年で追悼式典 132人が犠牲 仏大統領「テロに屈しない」

 132人が犠牲となったフランスのパリ同時多発テロ事件から13日で10年となり、新たに設けられた「追悼の庭園」で式典が開かれました。

 2015年に起きた「パリ同時多発テロ」では、過激派組織「イスラム国」に感化された男らが、市内の劇場やサッカースタジアム、飲食店などを襲撃し、132人が犠牲となりました。

 10年前のテロ事件直後、人々が自発的に集い、「追悼と団結」の象徴的な場所となった、レピュブリック広場では13日、花を手向ける人の姿が絶えませんでした。

パリ市民
「当時、私は11歳だった。誰もがそれぞれの形で影響を受けたと思います。強烈な出来事ですが、今こうして立ち返ることがとても大切だ」
「今度は私たちが、世界で起きていること、そしてテロの脅威の高まりと戦う番だ。テロリストは、私たちの“自由”を奪おうとしている。フランスはとても自由な国だ。だからこそ皆がどこかで自分に関係のあることと感じ、そしておぞましい考えに自由を奪われたくないという気持ちでいる」

 午後6時からは、「テロから10年」としてパリ市庁舎の裏手にある「追悼の庭園」でも式典が開催されました。

 出席したマクロン大統領は、「テロリストが民主主義と自由を攻撃しようとするとき、フランスやパリを狙う」と述べたうえで、「我々はテロに屈しない。新たな攻撃を防ぐためにあらゆる手段を講じる」と強調しました。

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