2025-11-12 12:15:23 配信
知床沖の観光船事故 社長初公判「罪が成立するかわからない」
2022年に起きた北海道・知床沖の観光船沈没事故で、運航会社社長・桂田精一被告の初公判が開かれ、桂田被告は「罪が成立するかどうか分からない」と述べました。釧路地裁前から報告です。裁判は地裁2階の法廷で12日午前10時すぎから始まりました。現在は証拠調べが行われています。
桂田被告は午前9時半ごろ、黒のスーツ姿にマスクをして、正面玄関で報道陣に深々と一礼をして裁判所の中に入っていきました。
起訴状などによりますと、桂田被告は悪天候が予想される中、運航管理者でありながら運航の中止を指示せず、観光船「KAZU1」を沈没させ乗員乗客を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。
乗客家族
「いつも逃げ隠れてばかりだったからこの事件にきちんと向き合ってもらって、悪かった点は悪かった点できちんと自分の口で言ってもらいたい」
桂田被告は起訴内容について「船長と協議し、船長から荒れる前に引き返すと言われ、それなら大丈夫だと思い出航しました。罪が成立するかは分かりません。裁判の中で誠実に説明していきます」などと述べました。
そのうえで、弁護側は無罪を主張しています。
12日の裁判は午後5時まで行われる予定です。
※「KAZU1(ワン)」は正しくはローマ数字
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