歌舞伎俳優の中村勘九郎が、初役で演じる主役・辰次への思いを語った。初演以来の話題作、野田秀樹氏脚本・演出による“野田版歌舞伎”の第一弾『野田版 研辰の討たれ』が、歌舞伎座 松竹創業百三十周年「八月納涼歌舞伎」第三部での上演が決定。

囲み取材では、父の十八代目中村勘三郎が演じた辰次を見た際の衝撃について「辰次なのか？勘三郎なのか？辰次が全部しゃべっていたし、憑依（ひょうい）していたというか、体に全部入っていたので、これはすごいな、手はつけられないな、と思っていたんです。ぶっちゃけ、自分はやらないかな？と思っていたんですね」と振り返りつつ「けれども、お話をいただいて、新しい世代の皆様と作り上げるっていうのは本当に楽しいです」との意欲を見せた。

「八月納涼歌舞伎」は8月3日から26日まで歌舞伎座で上演

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