あの日の日記 2011年4月4日
2021.04.04
先月から日を追って、
震災当時に書いていた日記をこちらに載せています。
拙い走り書きのようなものですが、
二度とこのようなことが起きないよう願いを込めて掲載します。
当時の状況をお伝えするのに、なるべく加筆・訂正などはせずに、そのまま載せています。
あくまで、あの日あの時、私が経験したこと、感じたことです。
ご了解いただけると幸いです。
(アナウンサー以外の個人名は、プライバシーを考慮してイニシャル表記にします)
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2011年4月4日
11時出社。今日からスタジオでJチャンを放送する。
スタジオのセットが派手だという話になり、鮮やかな色の小物を外す。
いつから本当の日常が戻ってくるのだろうと寂しい気持ちで
黄色い造花の挿さった花瓶を棚から下ろした。
そんな中、局の隣のスーパーBが数日前からオープン。
本当に嬉しい。
スーパーの存在は大きい。
牛乳が、ヨーグルトが、お総菜が、お寿司が並ぶ。
珍しい光景のように、まじまじと眺めてしまった。
当たり前の日常は奇跡のような幸せのことだったんだ。
これを知らないよりは、知ることができて良かったんだ。
私はそう思いたい。
そう思いたい。