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2020年05月23日 11時17分 配信

大熊の下野上地区 コメ試験栽培開始

大熊町農業委員会と町は22日、帰還困難区域の特定復興再生拠点区域にある下野上地区でコメの試験栽培を始めた。

帰還困難区域で営農再開を目指した田植えは初めて。

帰還困難区域の水田は下野上字清水の9アール。

今年3月に立ち入り規制が緩和された地域にあり、許可証なしで入れる。

町民らが田植え機でコシヒカリの苗を植えた。

試験栽培では収穫後に除染の効果を確認し、コメを原則廃棄する。

全量全袋検査で放射性セシウム濃度が国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下なら試食できる。

拠点全域の解除を目指す2022(令和4)年にも、基準値以下なら出荷・販売のできる実証栽培への切り替えを目指す。

根本友子会長は「担い手の意欲の問題もある。

できるだけ早く営農再開できるように努めたい」と語った。

■原発事故後初酒米を田植え2021年度の商品化目指す大川原地区また、実証栽培できる大川原地区では同日、原発事故後初めて酒米の田植えを行った。

避難で縁のある会津若松市の酒蔵で日本酒を醸造する。

2021年度にも商品化し、町の特産品にする。

大川原地区では43アールの水田に町職員らが酒米「五百万石」の苗を植えた。

原発事故後は休耕田だったため収量は見通せず、2020年度は贈答やPR用に試作品を造る方針。

会津若松市の複数の酒蔵と協議し、どこで醸造するかを検討している。

大川原地区の別の実証田16アールではコシヒカリとコガネモチの苗を植えた。

ここでは一昨年から実証栽培しており、毎年基準値を下回っている。

3年分の放射性物質検査結果などをもとに町民の営農再開に向けたマニュアルを作る。

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