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2020年02月14日 11時58分 配信

あおり運転摘発過去最多 昨年福島県内

前方の車と距離を詰めすぎる「あおり運転」などによる道交法違反(車間距離不保持)を、県警が昨年1年間に摘発した件数は308件で、前年の約2・4倍に急増し過去最多となった。

このうち307件が高速道路での摘発だった。

県警は、あおり運転が社会問題化し、取り締まりを強化したのが増加の一因と分析。

識者は運転中のイライラなど心理状態の変化が危険な運転につながると指摘する。

県警はパトロールを強め、悪質運転の撲滅を目指す。

県警本部が13日までにまとめた。

2017(平成29)年までは100件以下で推移していたが、2018年から100件を超えた。

摘発の増加について県警本部交通指導課は「あおり運転が社会問題化し、県民の関心も高まっている。

パトロール回数を増やすなど、取り締まりを強化したのが大きい」と分析する。

昨年摘発された308件のうち307件が高速道路上で、追い越し車線でのあおり運転がほとんどだという。

県警高速交通隊は2018年から県警ヘリと連携し、上空から車両を追跡するなどして高速道路での摘発に当たっている。

一方で、信号や交差点で停車する場面が多い一般道ではあおり運転の立証が難しく、摘発は車間距離不保持での1件にとどまっている。

警察庁は厳罰化に向けて道交法にあおり運転を新たに定義し、違反1回で即免許取り消しのほか、懲役刑を設ける改正案を今国会に提出する予定だ。

交通心理学を研究する九州大大学院の志堂寺和則教授(58)は、他者の行動が自分に対する悪意から生じたと解釈する「敵意帰属バイアス」の心理傾向が、あおり運転を誘発する要因の一つと推測する。

急な車線変更などが加害者の心理を刺激することがあるという。

さらに、車の運転という特殊な状況も攻撃的な行動につながりやすいと指摘。

「車は匿名性が高く、逃走も容易。

攻撃行動を抑える自制心が低下しがちになる」と述べた。

その上で「摘発の強化だけでなく、あおり運転を起こさないようにするため、運転する人が感情を適切に制御できるようなプログラムの導入など、社会的なケアを充実させる必要がある」と訴えた。

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