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2020年01月14日 16時48分 配信

沖縄に再生の旋律 津波被災「奇跡のピアノ」

東日本大震災で破損してよみがえったいわき市の豊間中の「奇跡のピアノ」の演奏会は13日、那覇市の琉球新報ホールで開かれた。

震災を乗り越えた旋律が、太平洋戦争や首里城火災からの再生を目指す沖縄県民を優しく包み込んだ。

命の尊さを訴えようと沖縄県の経済界や音楽団体の関係者が実行委員会をつくり企画した。

「いのちよ響け『奇跡のピアノ』沖縄コンサート〜『さとうきび畑』とともに〜」と銘打ち、2回公演を繰り広げた。

洗足学園音大講師の横山歩さんが平和を祈る歌である「さとうきび畑」を奏で、同曲を作詞・作曲した寺島尚彦さんの次女寺島夕紗子さんが歌い上げた。

古関裕而さん作曲の「長崎の鐘」や沖縄出身のKiroroのヒット曲「未来へ」なども披露された。

コンサート終盤には、2011(平成23)年のNHK紅白歌合戦でアイドルグループ嵐の桜井翔さんが奇跡のピアノを伴奏して出場歌手が合唱した「ふるさと」が演奏された。

約600人の聴衆も一緒に口ずさみ盛大な拍手が湧き起こった。

沖縄県浦添市の鈴木紀子さん(70)は「生き返ったピアノのすてきな音に感動した」と笑顔を見せていた。

奇跡のピアノは、いわき市の調律師遠藤洋さん(60)が無償で修復し、現在も音の調整をしている。

これまで国内外70カ所で演奏された。

■ピアノを直した遠藤さん「これからも音追求」遠藤さんは公演前日の12日と13日の本番前にピアノを調律し、演奏会を見守った。

元ラジオ福島アナウンサーで現在フリーで活動している大和田新さんが、コンサートの中で奇跡のピアノと修復した遠藤さんを紹介した。

促されて舞台に上がった遠藤さんは「多くの人の協力を得てコンサートが実現した。

音楽の素晴らしさを実感した」と話した。

終了後、福島民報社の取材に遠藤さんは音色は被災して以降、最高の仕上がりになったとの手応えを語った。

地道に続けている部品の交換や点検が実を結び、音や響き方に深みが増したという。

「これからも心地よい音を追求する」と誓った。

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