2019年12月03日 09時35分 配信
「岩風呂」入浴可能に 南会津の木賊温泉共
10月の台風19号の大雨で建物が流され、土砂で埋もれた南会津町舘岩地域の木賊(とくさ)温泉の共同浴場「岩風呂」は、土砂の撤去が終わった。
屋根や壁はなく露天風呂の状態だが、2日から入浴できるようになった。
岩風呂は西根川の渓谷にある混浴の秘湯。
大雨の濁流にのみ込まれて建物が消失し、上流から大量の土砂が流れ込んだ。
重機による土砂撤去のほか、住民自らがスコップを使って作業し復旧させた。
岩風呂目当てに周辺の旅館や民宿に宿泊する観光客も多く、早期復旧を望む声が強かった。
共同浴場組合が建物再建に向け協議を始めており、着工は年明け以降になる見通し。
橘喜久一木賊区長(71)は「1カ月以上土砂に埋まっていたが、湧き出る湯量に変わりはなく、ほっとした」と復活を喜んでいる。
入浴料は一人200円。