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悩み、寄り添い 思いを伝える~塩見知花(福島支社報道)

2020.11.19

「あなたにはつらい気持ちが分からないんですか?」

ある事件の取材で遺族の家を訪ねた時、一言目にかけられた言葉です。

事件が起きると、私たちは被害者側の声も取材しようとします。

それはつらい気持ちを掘り返すためではなく、同じ事が二度と起きないよう、事件の悲惨さを視聴者に知ってもらうためだと考えています。

被害者の気持ちは分かっているつもりです。

でもその言葉を受けて、私たちの取材は人の心を苦しめることにもなるのではないかと、とても悩みました。

震災や原発事故に関する取材にも同じようなことを感じることがあります。

震災当時、私は福島市にいて大きな被害には遭いませんでしたが、

仕事では家族を亡くした人や古里に帰れない人の声を聞き、それを自分の言葉も交えて第三者に伝えなければなりません。

震災からもうすぐ10年が経つ今、共感し、寄り添い、その人の思いを伝えられる記者でありたいと思っています。

報道制作局で働く社員によるリレーコラム。
番組や取材を通して感じた思いを伝えます。
毎週木曜日・朝日新聞福島県版に掲載中!

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