笠置 わか菜

ある写真家

ある写真家いわく

いい写真は、撮ったその瞬間、
いや、シャッターを押す前から分かるらしい。

 

経験から培われた勘か
または、なにか予感めいたものを本能で察知するのか・・

いずれにせよ、
写真を生業とする者のみに許された言葉だと思う。

 

我らがテレビ業界はどうだろう・・・と考えてみる。

 

先週取材した94歳のおばあちゃん。

朝。まだ暗い雪道を一人で歩き、新聞配達をする。
毎朝毎朝続けること、23年。

まだ誰も踏まぬ真っ白な道におばあちゃんの足跡ができる。
新聞を抱え、一歩、また一歩と歩みを進める後姿。

まっすぐに生きてきた人生までもが見えた気がして
眠気と寒さで滞りがちだった思考回路にスイッチが入る。

 

でも、こんな心をぎゅっと掴まれる映像を生かすも殺すも編集次第だ。

言葉を補いすぎてもいけないし、
言葉足らずでも伝わらない。
どの画と どの画をつないで、
どの言葉と どの言葉を紡いでいくか。

一緒に取材をしたカメラマンと頭を悩ませながら
ただ今、休日返上で鋭意編集中。

 

 

そういえば、冒頭の写真家はこんなことも言っていた。

 

撮った瞬間は気に留めなかったのに、後で見返してみたら、
思いもよらないいい出来の写真に出会うこともあると。

撮った本人も蓋を開けてみなければ分からないことがあるのだ。

編集の完成形が半分見えて半分見えない、そんな状態の私。
蓋を開けた時、納得のいくものにできるよう、
撮ってきたVTRと向き合うのみ。

 

ふぅ。

ということで、今日はこの場を借りて、自分で自分に喝。

 

「ふくしまスーパーJチャンネル年末スペシャル」。
放送は今月25日クリスマス午後4時30分から!
是非ご覧ください。
私は、around100歳 の元気な姿をお届けします。

いつも笠置さんのブログを拝見しています。笠置さんのブログの言葉の端々から、笠置さんの人間性や取材に対して真摯に取り組む姿勢を感じています。休日返上で編集作業に取り組まれているとのこと。今まで「なあなあ」で生きてきた私にとっては、本当に身が引き締まる思いです。艱難辛苦に負けず、長年にわたり、新聞配達をされてきたおばあさん(人生の先輩)の人生の軌跡に寄り添い、思いを馳せることができるかどうか。生意気ながら、そのことが最も大切なのではないかと考えます。そして、そのことに少しでも近づこうと奮闘している笠置さんの努力は、必ず94歳のおばあさんやその家族、そして視聴者の方に伝わると信じています!25日のOAを楽しみにしています。

オレンジさん2009年12月20日 00:31

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