笠置 わか菜

曲げわっぱ

その曲げわっぱは山間の村・桧枝岐で生まれました。

何の飾り気もない楕円のそれは木目がきっぱりと美しく、
端正な風情をかもし出しています。
ふたを開けるとふわりと広がる木の香、
手仕事のぬくもりが宿った品です。

実は山椒魚採りの達人を取材した時、
帰り際に 「これ、持ってけ」 と下さったもの。
桧枝岐の森の仙人のようなその人が
雪深い冬の間、作っているものなのです。

もうかれこれ5、6年前の話でしょうか。

毎日の生活でお弁当を作るのはなかなか難しいので、
その思い出の曲げわっぱを使う機会はあまりありませんが、
それでも時おり取り出しては、ウットリと眺めるのでした。

だから目ざとい母に

「これ、いいね。お弁当持っていくのに丁度いいから頂戴」

と言われても

「それは大切なものだから、ダメ♪」

と頑なに断り続けていました。
でも、先日のゴールデンウィークに母が来たとき、

「もう会社勤めも、お弁当生活もそう長くないのに…」

としんみり言われ、ようやく譲る気に。

毎日お弁当をつくる母にもらわれた方が
曲げわっぱにとっても幸せです。
民芸品は使われてこそ、美しい。

…気づくのに少し時間がかかりましたが、
遅ればせながらの母の日のプレゼントは曲げわっぱにしよう!

決めました。

明日あたり、きれいな箱に入れて送ろうかと考えています。

 

あぁ、久しぶりに桧枝岐の仙人に会いに行きたいなぁ。

そしたら叱られるかもしれません。

「もっと早く譲ってあげなきゃダメだ」と、ね。

曲げわっぱは福島県内にも存在するのだと、昨日、笠置さんのブログと某局の朝の生中継で知りました。私は秋田県出身ですが、有名な民謡に"秋田名物八森ハタハタ~大館曲げわっぱ"と歌われております。大館とは、あの渋谷の忠犬ハチ公の故郷、大館市です。いずれにせよ、素晴らしい品、技術は後世まで遺していく価値がありますよね。

けんちゃんママさん2008年05月14日 21:28

こんにちわ
素敵な母の日のプレゼントですね
てゆうかもう福島にはあまり長くいらっしゃらないんですかぁ
もしそうだとしたら寂しすぎます

ヒトシさん2008年05月13日 09:59

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