笠置 わか菜

甘い煮物

祖母の作る料理はとても甘い味付けでした。

おはぎも、
卵焼きも、
すき焼きも、
ちらし寿司も、
全てたがわず甘かった。

まだ砂糖が貴重だった頃の世代。
たっぷりと砂糖を入れた甘い食べ物は
ご馳走だったんだと思います。

そんな祖母が
この時期隣県からやってくると腕を振るってくれたのが、
牡蠣と豆腐の煮物。
これもまた、かなり甘い味付けだったと記憶しています。

父の好物だったこの煮物。
息子に食べさせようと、せっせせっせと作ったんでしょう。
でも、当時小学生だった私は牡蠣が大の苦手。
食卓に登った牡蠣の煮物を恨めしく眺めては、
お箸で小さくしたり、
水を飲んで味をごまかしながら、胃の中に流し込んでいました。

 

そんな私も大人になり、牡蠣が大好きに。

昔はあんなに嫌いだった牡蠣の煮物が急に食べたくなり、
あの味を思い出しながら、試行錯誤の末、再現してみました。

牡蠣と絹ごし豆腐を
スプーン山盛りの砂糖と味噌、みりん、酒、
更にちょっと醤油で味を調えながら煮込むこと数分。

何となく近いものが出来ました。

一口食べると、牡蠣の滋味。
それを包み込むふんわりとした甘さ。
懐かしい味が広がりました。
そして、みんなで囲んだ食卓のほんわかとした思い出も…

 

祖母も去年、米寿を迎え、
今では甘い味付けの料理を食べる機会はほとんどありませんが、
遠い記憶の思い出のレシピ。

大切に胸に刻んでいきたいと思います。

心温まる料理の思い出ですね。
笠置さんにとってとっても大切な思い出だということが
しみじみつたわりました;;
私も作ってみます。
ホント、レシピ本、出してくださいよ~

かおりんさん2007年11月22日 23:43

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