笠置 わか菜

新年の誓い

あけましておめでとうございます。

…というのは、いくらなんでも気が早すぎる挨拶?
いえいえ、本当に一足早くお正月を迎えたんです。

週末、お茶の正月行事ともいうべき、「口切」の茶事に参加しました。

口切の茶事とは、茶壷の口を切って、中の新茶を初めて戴くもの。
茶壷の口にされていた封を客の前で切り、
詰められていた茶葉を臼でひき、もてなす、
茶の湯のなかでも最も大切な儀式だと言われています。

ということで、厳かな気持ちで臨んだ口切の茶事は―――。

粛々と床に飾られる茶壷。
口切をする亭主、そして見守る客の息遣い。
薄暗い小間で頂く懐石。
その間に聴こえてくる茶を挽く石臼の音。
そして挽きたての香り高いお茶。

that's 茶の湯の世界なり。

でも、一番心に残ったのは
「人生のうちであと何回、口切の茶事に参加できるか分からないわよ」
というお正客さんの一言。

貴重な口切という茶事は、
厳粛な茶事だけに人生のうちでそう出会えるものではないそうで…。
たとえ毎年参加したとしても、
この日、このメンバーで、お茶を分かち合うことは一回きり。
同じ茶事は二度とないわけで…

一期一会というのは、そういうことかぁ。

しゅんしゅんと煮える釜の音に耳を傾けながら
深い深い茶の湯の世界を思うのでした。

仕事が立て込んでくるとなかなかお稽古にいけず、
不真面目な生徒だけれど、
一回一回のお稽古を大切に進んでいかなくては…

茶道2年目のひよっこの、新年の誓いです。

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